いよいよ来週となりました

来週の日曜日にいよいよ
山中慎介選手がWBC世界バンタム級チャンピオンへの
挑戦者決定戦に臨みます。

山中選手からカレーの御注文を初めて頂いたのは
昨年の秋頃でしたでしょうかね。

最初の電話の時から、とても良い感じの方でした。

「お知り合いの方からの御紹介でしょうか?」
と聞いたところ
「記者さんから聞きました」と

「記者というとボクシング関係ですかね?」
「そうです」

「もしかしてIさんですか?」と
「そうです」

「すいませんお名前は」
「山中慎介といいます」

「もしかして日本チャンピオンの!」
「そうです、知ってました!」

「知ってるよ、知ってる」
「ありがとうございます」

と、こんな感じで始まりました。

実は名前は、知人から聞いて知っていたのですが
試合は見た事がなくて、すぐにユーチューブで見てみました。
もうビックリの強さでした。

それから、ちょくちょく電話で話すようになりました。
ボクシングの話は殆んどしないのですが


今年の3月に行われました初防衛戦を見に行きました。
相手は無敗のホープという事で
相手の方が有利という予想を立てる人もいましたが
私は山中選手が負ける気は全然しなかったです。

試合はとても良い試合でした。結果は山中選手のTKO勝ちで
ありました。

試合後に「今度御飯でも食べに行こうと」電話で話したのですが
その数日後、あの地震がありました。

4月に入りまして、私も被災地に行きました。
今だから言えますが、現場は本当に凄かったです。
ボランティアセンターから作業をする現場までマイクロバスで
行くのですが、バスの中で話が出来るような雰囲気ではなかったです。

ボランティアの人達が使う道具も、あまり良い状態の物では
ありませんでした。

当時、仙台市では市外の方のボランティアを基本的には受け付けておりませんでした。
という事はボランティア活動をしている人達もみんな被災者であるわけです。
(私のような例外もありますが)

家や会社を津波で流された人。友人、知人、親族を失った方々等々

そのような方達がボランティア活動をしているわけです。


なのになぜ、このような状況でボランティア活動をしないといけないのか、
と考えると泣けそうになりました。

そのような状況を見て
こちらに帰ってからも、自分に出来る事は
どんな事があるだろうかと、ずっと考えていました。



そんな時ですかね山中選手から電話がありました。

現地の事とか
東北地方の食材を使った新作のカレーの事なんかの話をしました。
その時に「何か、僕に出来る事があったら言ってください」と
彼は言ってくれました。

本当は色々お願いしたい事があったのですが
そこまで甘えるわけにはいかないので
「もしカンパとかしてくれそうな人がいたら紹介してよ」
と伝えて電話を切りました。

その一週間後位でしたか。仕事中に電話が来まして。

「福井さん、ゴーグルは幾ら位するんですか」と
「あんまり安いのだと、すぐに壊れちゃうから千円位の物を
僕は送ってるけど」

その時に小さな声で
「100個位しか買えないな」

「えっ」

「実は優秀賞の賞金が出たんで、10万円あるんで
それでゴーグル買いますよ」と。

「それはまずい。いいから、いいから」と
言ったのですが

どうしてもという事でしたので皮手袋を購入してもらう事になりました。
それでしたら、金額も掛からないので。


後日ボランティアセンターに電話をしたところ、
皮手袋は今のところ間に合っているという事でした。
今は角スコップが足りないと。
今、使っている物は雪かき用の物も混ざっているので
作業が思うように進まないという事でした。

ネットで角スコップを調べたところ、結構値が張るものでした。

ボランティアセンターの人達が希望する位の量を送るのは
私の経済力では無理だなと。
どうしようかと考えまして

本当に申し訳ないなと思いながらも

思い切って山中選手に電話をしてみました。
すると、何とまだ皮手袋を購入していなかったという
事でした。

事情を話したところ、山中選手は快諾してくれまして
そのままホームセンターに行ってくれたそうです。


数日後、ボランティアセンターから電話がありました。
角スコップが53本届いたと。

その本数を購入するには、とても優秀賞の賞金では
足らないはずです。

すぐに山中選手に電話を入れたところ
「せっかくなんで、ホームセンターにある物を
全部買いました」と。

凄いなあと思いましたね。
ボランティアセンターに特別、知り合いがいるという訳でも
なく
それに当時は私とすら、会った事がなかったんですから。
で、この事を自慢というか、自分から人に話すわけでも
なく。

多分私が話をしなかったら、そのまま誰も知らない話の
まま終わっていたと思います。


私が丁度、彼と同じ年位の時に阪神淡路大震災がおきました。
私もほんの少しの寄付はしまして、それで少し良い事を
したなという気になってましたから。
私とは人間の出来が違います。


現地で一緒に作業をした方と
こちらに戻ってから話をしてみたら、ボクシング好きの方が
結構いる事が判りました。

そういう人達の為にサインをお願いをした時も
彼は快く引き受けてくれます。
しかも手書きの手紙を入れてくれて。

フクイのカレーファンの皆様

試合会場に行ける方は会場で
行けない方はその場所で

11月6日は山中慎介選手の応援をどうか
宜しくお願い申し上げます。
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by fukui-curry | 2011-10-30 21:42 | ボクシング


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