プロボクシングでは新人王というトーナメントが毎年開催されております。
簡単にいいますと4回戦の選手のトーナメントです。
詳しくはこちらを。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%B0%E4%BA%BA%E7%8E%8B%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E6%88%A6私は20、21歳の時に出場しました。
1年目は1回戦で負けまして、2年目は準決勝で負けました。
2年目は、1年目に負けた選手に借りは返しましたし
準々決勝では当時雑誌に「無敗のホープ」と書かれて
いた選手に勝つことが出来ました。
私に勝った相手は全日本の新人王もとりましたので
、まあよしと致しましょう(笑)
この頃のファイトマネーはチケットでした。
私は東京出身ではないので、地元の友人というのは
おりませんので、職場中心で売るしかありませんでした。
新人王が始まる少し前に、昼間働いている職場を
新宿の中村屋というカリー(中村屋ではカレーと呼ばずに
カリーと呼びます)で有名なレストランに変わりました。
この年は6試合やりました。初め頃はチケットを売るのも大変でしたが、
最後の方はほぼ職場と出入りの業者さんでさばけました。毎日走って、練習して、余計な遊びもせず、仕事もちゃんとやっていれば、勝つか負けるか別として、すぐ近くで見ている人は必ず応援には来てくると思います。
引退して25年以上が経ち
今、指導に行っているジムもアマチュアのジムですので
後楽園ホールにも
あまり行く事がなくなって、ボクシング関係者の人達とも
話をする事も少なくなってきました。
でも、こちらに住む後輩が、東京、大阪等で行なわれる
試合の会場で関係者の皆さんに「金子ジムにいた福井の後輩です」といいますと
皆さん、まだ私の事を覚えていてくれておりまして、嬉しく思います。
「努力は必ず報われる」というのは、本当かどうかは判りませんが、「きっと誰かが見てくれている」というのは本当です。